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近江米新品種の名前が『きらみずき』に決まりました!

表彰される関澤君

近江米新品種プロジェクト#06

およそ10年ぶりに誕生する近江米の新品種の名称発表会が滋賀県庁で行われました。
近江米の新しい歴史を刻むその輝かしい名前は『きらみずき』。

名付け親となったのは名称応募に参加した近江八幡市に住む小学生の男の子です。
みずみずしくて食べやすく、未来に向かってキラキラと輝き続ける、そんな近江米のこれからを予感させる、ぴったりな名前です。

たくさんの人が関わり、さまざまな想いが込められた『きらみずき』誕生までのストーリーをご紹介します。

名付け親は近江八幡市在住の小学2年生

記念撮影をする関澤君と知事たち

三日月知事の横で多くの報道陣に向かって緊張した表情で微笑むのは、名付け親となった関澤涼介君。
近江八幡市に住む小学2年生の男の子です。

知事と会話をする関澤君

「びわ湖のようにキラキラして、みずみずしいお米になるように、この名前にしました」とインタビューに答えてくれた関澤君。

「お米は好きなのでカレーとかでいっぱい食べたいです!」と、元気なひとことも。

記念に贈呈されたのは、『きらみずき』をイメージして特別に作られた信楽焼のお茶碗。
お腹いっぱい食べて、大きく育ってくださいね!

新品種の名称への関心は全国各地から!

滋賀県から誕生する10年ぶりの新しいお米ということで名称が決まるプロセスでも、多くの人の関心を集めていました。

2022年秋に行われた「名称募集」には全国各地から3,522件もの応募がありました。
約10年前に公募を行った近江米『みずかがみ』と比べると、なんと、約9倍もの応募数!これだけでも、注目度の高さが分かります。

おこめのがっこうの様子

名称募集時には、子どもたちにも、もっとお米を知ってもらうため「おこめのがっこう」というイベントも開催。

じつは名付け親の関澤君もこのイベントに参加していた子どもの一人。
イベントに参加する前日、お父さんと一緒にお風呂入ってるときにどんな名前がいいかと考えていたんだそう。

おこめのがっこうでの記念撮影

近江米のクイズや、いろいろな品種の食べ比べをして、楽しみながらお米のことを学びました!

名称投票のハガキ

その後、関係者による会議にて5つの名称候補に絞られ、インターネットと店頭で「名称投票」が実施されました。

ウェブ投票だけでなく、手書きの葉書に名前への期待を寄せる人もたくさん!

平和堂での投票の様子

滋賀県内の平和堂と、コープの一部店舗にて、シールを使った店頭投票も実施。
インターネット、葉書、店頭あわせて合計5,612票もの投票がありました!

たくさんの人の関心を集め、名前が決定した『きらみずき』。

いったい、どんなお米なんでしょうか?その開発までのストーリーも追いかけていました。

『きらみずき』誕生の背景にある、さまざまなストーリー

品種改良は10年もの歳月をかけて行われてきました。
新しい近江米の誕生に向けて、本格的にプロジェクトを開始したのが2022年5月のこと。

CP24 滋賀83号

このときはまだ「滋賀83号」と呼ばれていた品種が、のちに誕生する新品種『きらみずき』です。

全国有数の米どころ滋賀県では、見渡す限り田んぼの風景も当たり前だったりします。

滋賀の豊かな自然のなかで育つお米は「近江米」として親しまれていて「コシヒカリ」や「みずかがみ」など、おいしいお米がいっぱい!

そんな近江米のより良い品種を求めて常に品種改良を続ける人達がいます。

404N区 301滋賀82号 311滋賀83号

新品種のデビューを2年後にひかえたある日、近江八幡市安土町にある「滋賀県農業技術振興センター」で滋賀県内の生産者さんたちを交えた意見交換会が行われました。

「新品種の米は、どういう人に食べてもらいたい?」

歩きながらも熱い意見が交わされます。

滋賀県内の生産者さんたちでの記念撮影

こちらが新品種の開発にかかわるみなさんです!

今回の新品種は、環境に配慮した作り方に限定したお米。
農薬を使わずに雑草を抑える方法やいい土をどう育てるか、琵琶湖に優しい生産方法などさまざまな質問や意見が活発に飛びかうなか新品種への期待を込めたプロジェクトがキックオフしました!

記事を読む:「およそ10年ぶりに近江米の新品種が登場!2024年発売に向けたプロジェクトが始まりました!

インタビューを受ける吉田貴宏さん

10年以上、品種改良に携わってきたという滋賀県農業技術振興センターの吉田貴宏さんにもインタビュー!

たくさんのお米を観察しすぎて、なんと、夢にまでお米がでてくることもあったとか!

なぜ新品種を開発しているのか?どんな考え方で新品種はつくられたのか?などなど、開発の裏側は、動画や記事でも詳しく紹介しています。


記事を読む:「夢にも米が出てきます」近江米の開発担当者に聞いた、新品種誕生の裏側にあるディープなお話

環境こだわり農産物全国1位!滋賀のじつはスゴイ

そして、あまり知られていませんが、滋賀県は、「環境こだわり農業」の普及率が全国でダントツ1位!

『きらみずき』もオーガニック栽培など、殺虫殺菌剤や化学肥料を使用しない厳しい基準下でつくられる予定です。

全国でもトップを走る"滋賀のじつはスゴイ"環境にやさしい農業へのこだわりを取材しました!


記事を読む:全国でダントツ1位!「環境こだわり農業」トップを走る"滋賀のじつはスゴイ"を取材しました

近江米の歴史を紐解く

ところでみなさんは「近江米」の歴史をご存知でしょうか?かつて「大津京」や「紫香楽宮」といった"都"があり、安土桃山時代には、織田信長が安土城を築くなど、日本国の中心であった、近江国・滋賀県。

古くから米の産地としても栄え、京や大坂などの食を支える一大穀倉地帯でもありました。

滋賀で作られるお米は、今も「近江米」と呼ばれ、京阪神エリアを中心に流通しています。

そんな近江米の深い歴史について2人の専門家の方にもお話を伺ってきました!

記事を読む:古くから"都"の食を支えてきた近江米。その歴史を紐解きます。

きらみずきについて語る儀兵衛さん

ここまで、新品種の開発秘話や、近江米そのものの歴史を深掘りしてきましたが、気になるのは、2024年にデビューする『きらみずき』の味のこと。

一足先に、お米のプロに実際に食べていただき、その味についてもお話を伺いました!

記事を読む:近江米の新品種『きらみずき』はどんな味?お米のプロに試食してもらいました

たくさんの人によって、この世に送り出された『きらみずき』。
その誕生までのシーンをぎゅっと短くまとめたイメージ動画も公開されています!

琵琶湖のきらきらと輝く水に育まれた滋賀の大地から誕生する新しいお米『きらみずき』。

オーガニック栽培など、殺虫殺菌剤や化学肥料を使用しない厳しい基準下でつくられる予定です。
2024年秋の本格デビューまであと少し。
それまで待ちきれない!という方は、2023年秋にテスト販売も予定されているので『きらみずき』の続報を楽しみにお待ちください。

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