およそ10年ぶりに近江米の新品種が登場!
2024年発売に向けたプロジェクトが始まりました!
近江米新品種プロジェクト
青空の下ですくすくと育つ稲の苗!
じつはこれ、品種改良の長い過程を経て2024年にデビューが決まっている"新品種"候補の苗なんです。
滋賀を代表するお米となった「みずかがみ」以来、約10年ぶりに登場する近江米のニューフェイス。
それはどこで、どうやって、育てられているのか?
品種改良に取り組む、アツイ現場に潜入してきました!
2024年にお目見え予定の新品種とは?
生産者さんが集まってキックオフ!
じつは滋賀県は米どころ。
見渡す限り田んぼ!なんて風景も当たり前だったりします。
滋賀の豊かな自然のなかで育つお米は「近江米」として親しまれていて「コシヒカリ」や「みずかがみ」など、おいしいお米がいっぱい!
そんな近江米のより良い品種を求めて常に品種改良を続ける人達がいるんです。
新品種発売を2年後に控え、いよいよ力が入ってきた近江八幡市安土町にある「滋賀県農業技術振興センター」を訪れました。
取材日は滋賀県内の生産者さんたちを交え試験用の田んぼに植えられた苗の様子を視察したり意見交換会が行われていました。
新品種の米は、どういう人に食べてもらいたい?などなど、歩きながらも熱い意見が交わされます。
今回の新品種は、環境に配慮した作り方を推進するということで農薬を使わずに雑草を抑える方法やいい土をどう育てるか、琵琶湖に優しい生産方法などさまざまな質問や意見が交わされ新品種への関心の高さがうかがえました。
農家も消費者も喜ぶ"理想の米"をつくる
この新品種誕生に向けての取り組みは、2009年に始まりました。
10年以上にわたり品種改良を行った結果、新品種の最終候補に絞り込まれたのがこの2つ。まだお米の名前がついていないので、「滋賀82号」と「滋賀83号」という仮の名前がつけられてます。
新品種候補の苗は、農業技術振興センターの田んぼや県内各地域の異なる条件を持った複数の田んぼで、どんなふうに育つのか確認しながら、82号・83号のどちらが新品種としてふさわしいかを決めていきます。
新品種は環境に配慮した栽培方法で育てます!
県の中央に琵琶湖をたたえる滋賀県では、田んぼの水がそのまま琵琶湖へと注ぐため環境に配慮した栽培方法(環境こだわり栽培)に取り組む田んぼが44%もあるそう!
全国的には10%にも満たない県もあるなかこの数字は驚異的!
まさに、滋賀は環境先進県!!
食の安全が重視されるいま、自然環境や食べる人の健康に配慮した農法でつくられたお米こそ、多くの人に求められているのでは。
そんな思いから、新品種のお米は、有機農法もしくは環境に配慮した農法で育てていきます。
「自然相手の仕事なんで、計画的に物事が進まないこともありますが食べる人の笑顔や健康を思い浮かべてがんばります!」と笑顔でガッツポーズしてくれた実証農家と関係者の皆さん。
新品種登場までのヒストリーから目が離せません!