2月の特集 セタシジミ
琵琶湖特産のセタシジミは、琵琶湖の水が流れ出る唯一の河川、瀬田川付近で多く獲れたことにその名が由来。「寒シジミ」と呼ばれる冬には、旨みが増しいっそうおいしくなります。栄養のたっぷりのセタシジミの魅力をお伝えします。
セタシジミのイチ押しの食べ方
セタシジミの旨みを存分に味わうための下ごしらえの方法や調理の一例をご紹介します。
セタシジミを使ったおいしいレシピ
-
むき身の簡単な作り方
シジミをザルにとって水を切ります。鍋に貝だけを入れ、弱~中火で菜箸でかき混ぜながら乾煎りします。火を通しすぎると身が縮んでしまいます。しばらくすると貝の口が開き、かき混ぜ続けていると貝殻から身が徐々に外れてきます。貝から出た汁の吹きこぼれに注意。
-
長期保存
一度で食べきれない場合には、冷凍で保存。貝と貝をこすりあわせ、両手でもむように洗い、水がきれいになるまで4~5回洗い、表面の汚れを取ります。また、手のひらでこすり合わせると死んだ貝はカラコロと音がするので、取り除きます。フリーザーバッグやビニール袋に入れ密封し、冷凍庫で保存します。 解凍後は急激に鮮度が落ちるので、冷凍状態のまま調理します。
-
砂抜き
販売されているセタシジミは、砂抜きされたものがほとんどでそのまま調理できます。気になる方は、水洗いしたセタシジミをザルに入れ、そのザルを一回り大きなボールに入れ、真水を張った状態で1日程度置いておきます。セタシジミは淡水産なので塩水ではなく真水を使用します。
セタシジミにまつわる観光情報
■ セタシジミの名前の由来となった瀬田周辺の観光スポット
-
瀬田の唐橋
京阪電鉄唐橋前駅の東約100m、近江八景「瀬田(せた)の夕照(せきしょう)」に描かれていることは、あまりにも有名。瀬田橋(せたばし)あるいは瀬田(せた)の長橋(ながはし)として多くの文学作品に登場し、...
-
建部大社
瀬田の唐橋の東約500m。この社は、近江一の宮といわれ、長い歴史と由緒を持つ全国屈指の古社です。祭神は、日本武尊(やまとたけるのみこと)。奈良時代に神崎郡建部郷(かんざきぐんたてべごう)から瀬田大野...
-
石山寺
西国三十三カ所観音霊場の第13番札所。奈良時代後期に、聖武天皇の発願により、良弁によって開かれた。広大な境内には、寺名の由来となった天然記念物の硅灰石(けいかいせき)がそびえている。国宝の本堂・多...
■ 瀬田も登場する琵琶湖の名勝
-
近江八景
近江八景は、「瀬田(せた)の夕照(せきしょう)」「石山(いしやま)の秋月(しゅうげつ)」「粟津(あわづ)の晴嵐(せいらん)」「三井(みい)の晩鐘(ばんしょう)」「唐崎(からさき)の夜雨(やう)」...