栄養士アドバイス
ビワマスの身のきれいなピンクは、健康と美容の色!管理栄養士、野菜ソムリエ 中沢るみさん
ビワマスのピンク色の正体はアスタキサンチン。
ニンジンなどの緑黄色野菜に含まれるベータカロチンと同じカロチノイド系色素の一つです。
アスタキサンチンは、抗酸化作用が強く、動脈硬化など体がさび付くのを防ぎます。
抗酸化作用と言えば、ビタミンEが有名ですが、アスタキサンチンはビタミンEの100倍も抗酸化作用が強いといわれます。
また、血液をさらさらにして、血管の若返りに役立つドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)という2つの脂肪酸も豊富です。
こうした栄養素を効果的に取り込むには、やはり生で食べること。オリーブオイルで和えたカルパッチョなどがおすすめです。
焼き過ぎて、ぱさぱさになってしまうとDHAやEPAは出て行ってしまいます。
ビワマスと是非一緒に食べていただきたいのは、野菜です。野菜の栄養素と一緒に食べればまさに理想的。
琵琶湖の自然がはぐくんだ、ビワマスを食べて、より美しく、健康になりましょう。
中沢るみ 氏
【プロフィール】
日本野菜ソムリエ協会講師、管理栄養士。
全国各地で「食と健康」に関する講演を重ね、好評を博す。
著書に「『5色の野菜』カラダ革命」(静山社文庫)他。