産地レポート

トップページ産地レポート6月の特集 サクランボ 産地レポート

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産地レポート

さくらんぼ

住岡正司さん
滋賀県に美味しいサクランボが実ること、皆さんに知ってほしいですね!

滋賀県北部の高島市マキノ町では今、サクランボの収穫期を迎えています。
「メタセコイアの並木」が観光名所になった「マキノピックランド」、緑が美しい並木道のすぐ横に、サクランボ園があります。

メタセコイアの並木

暖地桜桃(だんちおうとう)

「うちの農園では、まず最初に暖地桜桃(だんちおうとう)という種類が収穫期を迎えます。小さいですが甘みが強い品種です。」
住岡正司さんは、一般企業を退職し、サクランボの栽培を始めて8年。
「サクランボを収穫する桜は中国原産のシナノミザクラという種類です。収穫しやすいよう、背が低くなるように剪定しています。春先には他の桜と変わらない、きれいな花が咲きますよ。」

サクランボは、夏は暑く、冬は寒さが厳しい、寒暖の差が激しい地域で栽培されます。湖西地方はそういう条件にぴったりの地域。
「平成9年から栽培、平成13年からは観光農園も開始しています。うちでは環境こだわり農産物の認証を取っていますので、農薬なども最低限にとどめています。その分、手間暇がかかりますね。」

サクランボの収穫は「手摘み」

サクランボの収穫は「手摘み」です。踏み台に登って、一つ一つハサミで実を摘みます。実は柔らかく、下に落とすとつぶれてしまうので、大事に籠に収穫します。
「受粉は、ミツバチなどの自然受粉と人工授粉を併用しています。これも手作業ですから大変です。」

「観光農園」

このサクランボ園は「観光農園」でもあります。入園料を支払えば、だれでも自由にサクランボを摘んで短い旬を味わうことができます。
「おかげさまで、日本各地、そして台湾など海外からもお客さんがお見えになります。収穫期は短いのですが、週末にはたくさんの人達でにぎわいます。」
小さく可憐な実が、たわわに実る光景は、とても印象的です。
取材日は平日でしたが、家族連れも来園。
みなさん、摘みたてのサクランボを楽しんでいました。

アメリカンチェリー

農園にはまだ赤みが薄い木もあります。よく見ると、実の形が丸い円ではなく、やや楕円形で、葉っぱの形も少し違います。
「これがアメリカンチェリーですね。収穫時期はまだ10日ほど先です。このチェリーは皮をむいても赤い色素が残っていますので、色付けに良いですね。もちろん、食べてもおいしいですよ。」

甘果桜桃(かんかおうとう)

さらに奥の農園では、「甘果桜桃(かんかおうとう)」の和種も栽培されています。
「有名な佐藤錦も甘果桜桃の一品種ですね。暖地桜桃の1週間後ぐらいから収穫でき、味も香りも爽やかで食べごたえがあります。」
大粒で、完熟になっても真っ赤にはならないのが特徴。

収穫期はビニールで覆って獣から守る

収穫期が近づくと、サクランボを狙ってイノシシ、シカ、サルなどがやってきます。
「イノシシやシカは、ハウスの中には入ってきませんが、サルはビニールを破って侵入するんですよ。これを見張るのも大変ですね。」

ぜひ食べにきてください

「サクランボと言えば山形県と思われがちですが、滋賀県にもおいしいサクランボが実っています。ぜひ、食べに来てほしいですね。」

サクランボ(桜桃)

さくらんぼ

バラ科サクラ属の果樹であるミザクラ(実桜)の果実。
ヨーロッパ系の甘果桜桃、酸果桜桃、東アジア系の暖地桜桃などの品種がある。
アメリカンチェリーも甘果桜桃の一種。
日本では明治初期に暖地桜桃が輸入されたのが最初だとされている。
滋賀県では、高島市マキノ町や竜王町山之上地区で主に栽培されている。

取材地(高島市マキノ町)の観光施設

  • マキノ農業公園マキノピックランド
    マキノ農業公園マキノピックランド

    カタカナの町マキノにあるマキノピックランドは、旬の果物狩りを楽しんで頂ける農業公園です。マキノピックランドは大きく3つのゾーンから構成されています。
    果樹園ゾーン:関西圏では珍し初夏のサクランボからブルーベリー、ぶどう、くり、さつまいも、りんごと旬の果物の収穫体験が行えます。

    詳しくはコチラ

  • メタセコイア並木
    メタセコイア並木

    マキノピックランドを縦貫する町道沢牧野線と同様に続く県道小荒路牧野沢線には、延長2.4kmにわたってメタセコイアが約500本植えられ、マキノ高原(マキノスキー場)へのアプローチ道として、高原らしい景観を形成している。この並木は、昭和56年(1981年)にマキノ町果樹生産組合が植えたのがはじまりであるが、...

    詳しくはコチラ

  • マキノ高原千本桜
    マキノ高原千本桜

    マキノ高原には八重桜・大島桜・ソメイヨシノが高原上部一帯に昭和58年度に1000本植えられています。種類ごとに開花時期が異なるので長い期間花を楽しむことが出来ます。花見&「マキノ高原」散策の後は「マキノ高原温泉さらさ」でゆっくりとおくつろぎください。

    詳しくはコチラ

  • 海津大崎
    海津大崎

    町の南東部、琵琶湖の北端、海津湾の東に波食によって突き出た岩礁地帯です。琵琶湖国定公園の中でも有数の景勝地で、「暁霧(ぎょうむ)・海津大崎の岩礁」として、琵琶湖八景の1つに数えられています。東岸の山裾が急崖をなして、紺碧の湖面に落ちこみ、湖北の厳しい自然を象徴しています。

    詳しくはコチラ