2016年10月の特集 マキノの栗【産地レポート】マキノの栗
東京ドーム約12個分の栗園に、2万本の栗の木がずらり!
昭和40年代から栽培が始まった県内最大の栗の生産地、
高島市マキノ町にある観光農園マキノピックランドでは
秋になると辺り一帯に栗が実り、
連日、旬の味覚を求めて多くの人が訪れています。
広大な栗園にお邪魔し、支配人の桂田さんにお話を伺いました。
どこを見ても栗ばかり!東京ドーム約12個分の広さに実る栗
広大な栗園にはツヤツヤと輝くおいしそうな栗がたくさん!
「栗は熟すと木から落ちます。だから他の味覚狩りのように"栗狩り"とは呼ばず"栗拾い"と呼ぶんですよ」とマキノピックランド支配人の桂田亘さん。栗選びのポイントは、イガが閉じた状態のものよりも、しっかりと開いて実が見えているものがより熟している果実です。表面にツヤがあり、ふっくらと丸みのあるものがベスト!水分を含んだような潤い感のある栗は、そのまま飾っておきたいぐらいにきれいです。
県内最大の栗の産地・マキノ町
メタセコイア並木は四季を通じて美しい景観が楽しめるスポットです
四季折々に素晴らしい自然に触れ合うことができる高島市マキノ町。マキノピックランドへと続くメタセコイア並木は「新・日本街路樹百景」にも選ばれています。山野でも自然に育つ栗ですが、おいしい栗を栽培するとなると話は別でとても手間がかかるそうです。マキノ町では昭和40年代から観光農園として栗が育てられるようになりました。
「熟した栗はツヤがあって本当にきれいですよ」と桂田さん
緑のイガが茶色くなって落ちるまで待ちます
現在マキノピックランドは県内最大の栗園で、55ha(東京ドーム約12個分の広さ!)に2万本、12種類の栗の木が植えられ10月中旬頃までは栗拾いが楽しめます。大きさは好みですが、小さいものよりも大きいもののほうがより食べ応えがあります。
木の陰や草むらにひそむ、ふっくら輝く秋の宝石!
「ほら、この栗みてください。ツヤがあって丸みがある、きっとおいしいですよ!」と栗を手にする桂田さん
「栗は雨が多いと大きく育ちます。今年は秋に長雨があったので10月に旬を迎える晩生の品種が期待できそうです」とにこやかな笑顔で話す桂田さん。栗拾いのポイントは「直接手でイガに触れると痛いので、足でイガをしっかり開いてから中の実を採ると良いですよ」と教えてくれました。上から栗が落ちてくることもあるので帽子を持参するのも忘れずに!
イガが開いて茶色に!熟れて落ちるまでもうすぐです
一番大きいのが4L。左上がSサイズで下が3L。栗のサイズはS・M・L・2L・3L・4Lまで6段階!
慣れてくると、より大きく美しい栗探しに夢中になってきます。木の陰や草むらにひそむ、ふっくら輝く秋の宝石!それはまるで宝探しのようです。なんと、大きいものでは1粒が50gほど。栗拾いに訪れるお客さんの中には「巨大な栗を拾いたい!」と諦めきれず、何度も足を運ぶ方もいるのだとか。ぜひ大きな宝石を求めて栗拾いを楽しんでくださいね。
減農薬農法にも取り組む環境にやさしい栗園
栗は落ちてから5日もたつと虫がついてしまうので、収穫を迎える9月中旬から10月中旬まではマキノピックランドでは常時20人以上のスタッフが収穫作業に従事しています。また、収穫後も冬は木の剪定、春から夏にかけては草刈り、害虫除けの薬剤散布。広大なため、トラクターを使って草刈りしても全て回るのに1ヶ月かかるそうです。農薬を通常の1/2以下に抑える「減農薬農法」にも取り組んでいて、滋賀県の「環境こだわり農産物(※)」の認証も受けています。
栗は栄養価が高く、疲労回復や風邪予防にも効果的なので夏の疲れがたまったこの時期にぜひ食べてほしい果実です。ただ、炭水化物も多く高カロリーなので食べ過ぎは要注意!焼き栗、栗ごはん、マロングラッセ、モンブランをはじめ、お料理からスイーツまで変幻自在。マキノピックランドの栗拾いで、ぜひ秋の味覚をお楽しみください。
「栗拾い」 ※10月中旬まで開園予定
大人(中学生以上)1600円(税込)
小人(小学生) 800円(税込)
お問合せ
マキノピックランド
公式サイト http://マキノピックランド.com/
TEL 0740-27-1811
- (※)環境こだわり農産物とは?
- ★化学合成農薬の使用量を通常使用量の半分以下
- ★化学肥料(窒素成分)を通常使用量の半分以下
- ★泥水を流さないなどびわ湖をはじめ環境にやさしい技術で栽培する
- ★どのように栽培したかを記録する
「環境こだわり農産物」について詳しくはこちらから