産地レポート

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ブロッコリー

毎朝収穫する新鮮なブロッコリーの美味しさを味わってほしいですね
毎朝ブロッコリーを収穫する生産者のみなさん

夫婦で少しずつ栽培面積を広げてきた

ブロッコリー畑

滋賀県長浜市高月町、早くも冬の気配を感じる湖北では、ブロッコリーの収穫が始まっています。

「ブロッコリーは、キャベツや白菜の仲間、芽の間はキャベツと区別がつかないんです。私たちは栽培を始めて3年目、10アールから初めて30アール、87アールと栽培面積を広げてきました。元は麦を栽培していましたが、付加価値の高い作物を作ろうと、ブロッコリーを作り始めました。」

横田尚美さんは話します。尚美さんはご主人の圭弘さんとともにブロッコリーを生産しています。

成長するブロッコリー

寒冷地はブロッコリーの成長がゆっくりなので収穫までの期間が長くなりますが、その分味も良くなるようです。」

「ブロッコリーはポットに種を蒔いて苗を育て、8月から9月まで定植(苗を畑に植えること)します。3か月後から収穫しますが、気温が上がるとともに収穫できるまでの日数が短くなるので、毎日見回って状態をチェックしています。」

ブロッコリーは茎と葉が成長し、その中心部につぼみ(花蕾)ができます。食用に適しているのはこのつぼみと茎の部分です。

収穫するつぼみのタイミング

ブロッコリーの収穫は時間との闘い

「花が開いてしまうと、もう美味しくありません。つぼみのタイミングを逃さずに収穫しなければなりません。収穫は早朝です。10時を過ぎると花が開いてしまうので、それまでに収穫するのです。」

収穫は時間との戦い

まさにブロッコリーの収穫は時間との闘い、畑の畝の上に専用の作業台を渡して、次々に収穫していきます。ご近所の主婦の皆さん、そして生産者志望の男性2人も加わって、手際よく摘み取っていきます。

手間がかかるから美味しい、新鮮!

作業場で成形

摘み取ったブロッコリーは、近くの作業場で成形します。
「直径が12~14センチのものを収穫します。私たちは長浜と京都の市場に出荷していますが、規格が違うので、決められたサイズにカットするのです。」

ブロッコリーを規格のサイズにカット

「ブロッコリーは、種まきから栽培、そして収穫、出荷とすべてが手作業です。手間がかかる野菜ですが、瑞々しいブロッコリーの美味しさは格別です。まだまだ知られていませんが、“湖北ブロッコリー”としてブランド化する話もあるようです。みんなで力を合わせて作ったブロッコリー、多くのみなさんに美味しさを味わってほしいですね。」

みなさんに美味しさを味わってほしい

ブロッコリー

アブラナ科の緑黄色野菜。ヨーロッパ原産のキャベツの一種を品種改良して生まれた。
花蕾と茎を食べる。ビタミンCやカロテンが豊富。リンや鉄分も含まれる。
日本では茹でて食べることが多いが、生食でも食べられる。また炒めものや煮物などにも使う。茎は外側の堅い部分を剥いて炒めものなどに用いる。

湖北地域では、平成14年度から作付を開始。鮮度の良さと、味わいの良さが好評で、出荷量を増やしつつある。