産地レポート2
夫婦でだいこんを作って40年、頑張ってきてよかったな、としみじみ思います
泰山寺地区には、「たいさんじ風花の丘」というモダンなコミュニティ施設があります。
ここで生産者中村美三男さんの奥さんの中村美弥子さんに、家庭料理を作っていただきながら、だいこん作りの苦労を伺いました。
一からだいこん作りに取り組んだ
「私が嫁いできて40年。主人は大工だったのですが、半年ほどして農家をしていたお父さんが亡くなってしまったんです。それで農家を継がなくてはいけなくなりました。
開墾地でしたが、農業のレールはお父さんが敷いてくれてはいました。でもだいこん作りは一からでした。いろいろ試行錯誤をして、おいしいだいこんができるようになりました。」
魚や肉との相性も抜群!
「だいこんと言えば煮物やお味噌汁などが一般的です。でもだいこんの良さはそれだけではありません。魚との相性がすごくいいです。さんまにはだいこんが欠かせませんが、その他の魚料理にもぴったりです。脂っこさを緩和してくれますし、風味も良くなります。魚料理にもぜひ使ってほしいですね。それからお肉にもよく合います。焼肉にだいこんおろしを添えてポン酢をかければ、若い人は大喜びです。」
「たいさんじ風花の丘」の厨房で、美弥子さんは手際よく料理をします。
豚汁の食材は、ほとんどが高島市でできたもの。
「今の時期のだいこんは、灰汁がほとんどありません。よく、だいこんを湯がくときは米のとぎ汁を入れると言いますが、その必要はありません。苦みも少なく、甘くて本当においしいんです。」
魚や肉との相性も抜群!
お子さんは独立して、今は夫婦二人暮らし。
「農作業が終わって、とれたてのだいこんを使った料理などで主人と二人でビールを飲むのが何よりの幸せです。40年間農業をやってきてよかったな、と本当に思います。」