栄養士アドバイス
夏バテ防止に、下田なすは最適です。
「旬の野菜を食べると体に良い。」と聞かれたことがあると思います。
生で食べる事の多い夏野菜には水分が多く含まれるので体の熱を取ってくれ、冬野菜である根菜などは煮物にすると体を温めてくれることから、理にかなったものなのです。
特に下田なすは水分たっぷりで、皮が薄くアクが少ないので生で食しても美味しくいただけます。
お漬物などによく利用されますが、油で料理しても、通常のなすより水分を多く含むので吸油量が少なく、ベタッとしにくいのでカロリーも抑えられます。
また、なすの皮にはナスニンという紫色のアントシアン系の色素が含まれます。これはアルミニウムや鉄と反応すると色鮮やかになります。お漬物にみょうばんや鉄の塊を入れると色鮮やかになるのはそのためです。この色素には活性酵素の発生を抑制する働きがあり、なす紺は見た目の美しさだけでなく健康にも良いとされています。
熱中症や夏バテ防止に、水分やミネラルをたっぷり含んだ夏野菜をお料理に利用しましょう。
公益社団法人 滋賀県栄養士会 管理栄養士 田中友紀 監修