栄養士アドバイス
ニジマスとキノコで免疫力アップ!管理栄養士、野菜ソムリエ 中沢るみさん
ニジマスには「ビタミンD」が豊富に含まれています。
「ビタミンD」はカルシウムの吸収を促進するので、骨を丈夫にし、骨粗しょう症の予防に効果があるということは、よく知られています。
しかし最近の研究では、骨を強くするだけでなく、インフルエンザの予防に効果があるとして注目を集めています。
昨年もインフルエンザが猛威をふるいましたが、血中のビタミンD濃度の高かった人は、インフルエンザにかかりにくかったという調査結果が発表されました。
今後、インフルエンザ予防には、マスク、手洗い、ビタミンDです!
ビタミンDは、日光にあたると体内で合成されるのですが、近年は、室内で過ごす人が多くなったため、不足している人が増えています。
またインフルエンザ予防だけでなく、総合的に免疫力を上げる働きがあるので、直腸がん、結腸がん、すい臓がん、腎臓がん、膀胱がん、乳がんなど、がん予防効果も期待できます。
実際「ビタミンD」を多く摂っている人は、がんのリスクが2~8割低いというデータも出ています。
免疫力を上げる「ビタミンD」を多く含む食材は、魚類とキノコ類です。
魚の中でもマスやサケに、多く含まれています。
寒い季節になる前に、マスやキノコのビタミンDで免疫力を高め、インフルエンザに負けないカラダを作っておきましょう。

中沢るみ 氏
【プロフィール】
日本野菜ソムリエ協会講師、管理栄養士。
全国各地で「食と健康」に関する講演を重ね、好評を博す。
著書に「『5色の野菜』カラダ革命」(静山社文庫)他。