産地レポート

トップページ産地レポートセタシジミ 漁師 今井 良平さん(大津市堅田)

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セタシジミ 漁師 今井 良平さん(大津市堅田)

セタシジミ 漁師 今井 良平さん

【冬の琵琶湖の贈り物!出汁も身もおいしいセタシジミ】

船から網を下ろす漁師の今井良平さん。今井さんが狙っているのは、これから旬を迎えるセタシジミです。軽々と持ち上げているように見えるこの網、実はおもりがついていて50kgもの重さがあるんです。

セタシジミは琵琶湖だけに生息する固有種のシジミで、瀬田川の近くでよく獲れたことから、セタシジミと呼ばれていますが、現在の漁場は琵琶湖大橋から北湖一帯。産卵期の冬から春にかけては、身が肥え、ふっくらとおいしくなります。

漁場で網を降ろし、そのまま船を進めると、湖底にいる貝がすくいとれるという仕組み。網の中にはたくさんの貝が入っていますが、セタシジミはこの中のわずか1割ほど。環境の変化などで、ヒメタニシという巻貝が激増し、セタシジミがとれなくなっているそう。さらに、昨年の台風以降、漁獲量が激減しているとも教えてくれました。

「一級品やで!」と今井さんが見せてくれたセタシジミは、黒く輝く小さな宝石のよう!シジミの特筆すべき点は、その小さい身にたっぷり含まれたうま味と栄養。昔からしじみ汁は二日酔いや黄疸(おうだん)に効くといわれて重宝されています。お酒を飲む機会が増える年末年始にぴったりの食材ですね!

船から網を下ろす漁師の今井良平さん

現在の漁場は琵琶湖大橋から北湖一帯

漁場で網を降ろし、そのまま船を進めると、湖底にいる貝がすくいとれるという仕組み

網の中にはたくさんの貝が入っていますが、セタシジミはこの中のわずか1割ほど

「一級品やで!」と今井さんが見せてくれたセタシジミは、黒く輝く小さな宝石のよう!

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味のいい出汁がでるので味噌汁でいただくのが王道。セタシジミは大きな身も味わえる琵琶湖からの贈り物です。味噌汁を作る際は砂ぬきを忘れずに。暗い所に置いておき、頻繁に水を変えるといいそうです。

味のいい出汁がでるので味噌汁でいただくのが王道

(取材対象者:今井良平さん(35)(大津市堅田))

(掲載日:平成30年12月28日)