琵琶湖八珍のおいしい現場。

スジエビ

テナガエビ科

旬:秋・冬・春

スジエビ
朱が鮮やか、まるいかき揚げ。
スジエビ

体長2~4cm、体重1~2gと小型。主に琵琶湖北部の沖合で底曳網によって漁獲される。透き通った飴色が、熱を加えると赤くなる。時代を超えたベストセラーとなったカップ麺を発明した実業家が最も苦心したのは具材に「エビ」を加えることだった。今や世界的な商品となったが、それほどにエビの赤は人に食欲だけでなく「華やぎ」を与える。

京阪石場駅近くの旧東海道沿いで平成2年(1990)から26年続く居酒屋[東海道商い六代 からっ風]では琵琶湖八珍に力を入れていて、年じゅう何種類かの魚が食べられる。自慢料理「スジエビのかき揚げ」は、ボリューム豊かな円盤のようなかき揚げが4つ。目の前に来た瞬間、香ばしさが鼻をくすぐる。スジエビの朱、三つ葉の緑、玉ねぎの黄色が見事な彩りで、サクサクっとした歯触りがまた心地よし。ビールが進む。

「元々が八百屋で手作りの惣菜も扱っていました。大きなスーパーができるので、商売替えしたんです」と店主の田中詔二さん。道理で野菜も美味しいし、味付けも見事だ。奥さまの美津江さん(群馬県出身)、長男の大士(もとし)さんの3人が見事な連携で客をもてなす。青果店時代から数えて六代目となる老舗。琵琶湖八珍は滋賀野菜と一緒に料理したら無敵だ。

お店の紹介

  • 東海道商い六代 からっ風

    東海道商い六代 からっ風大津市打出浜6-5
    077-522-4068

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