琵琶湖八珍だけじゃない『びわ湖のめぐみ』

『びわ湖のめぐみ』とは「琵琶湖八珍」をはじめ、セタシジミなども含む琵琶湖産魚介類のことです。
ここでは、「琵琶湖八珍」以外の琵琶湖産魚介類について紹介します。
湖魚×プロフェッショナル ~湖魚・漁・料理~
  • セタシジミ

    セタシジミシジミ科

    主な漁期:冬、春

    琵琶湖の固有種。殻長2cm程度。琵琶湖の浅瀬から水深数m~10数mの砂地に主に生息しています。「寒シジミ」と呼ばれる冬季には身が肥え、最もおいしくなります。セタシジミを材料としたみそ汁、しぐれ煮、シジミ飯等は、家庭の味として古くから親しまれてきました。しかし、昭和32年には6,072トンあった漁獲量が、平成29年にはピーク時の約110分の1の53トンにまで減少し、現在では貴重なものとなっています。

  • タテボシガイ

    タテボシガイイシガイ科

    主な漁期:冬、春

    琵琶湖固有亜種の二枚貝。殻長3~5cm程度。沿岸の砂質、砂泥質、泥質に広く生息します。貝曳網漁業で漁獲される二枚貝の多くがタテボシと言われるほど、セタシジミ等に比べてたくさん漁獲されます。セタシジミよりも大型なため食べ応えがあり、地域によってはセタシジミより好まれます。料理法としては、しぐれ煮や大根などと煮るほか、タテボシご飯などがあります。

  • ニゴイ

    ニゴイコイ科

    主な漁期:冬、春

    体長30~60cm。コイに似ていることから、「似鯉(ニゴイ)」とされていますが、口や背びれ、尾びれの形が異なることから見分けることができます。地元では、マジカとも呼ばれています。新鮮なものなら刺身やしゃぶしゃぶとして食べることができる他、煮付け、揚げ物、なれずしとしても食べられます。小骨が多いことや鮮度落ちが早いことから、これまであまり流通に乗ってきませんでしたが、琵琶湖沖合で獲れた新鮮なものを脱血や神経締めを行い、骨切りをすることで、鮮度を保ちおいしく味わうことができるようになりました。このため、県内のカレーショップで「ニゴイ」をフライにしてトッピングしたカレーのメニューが誕生し、販売されています。

  • イワトコナマズ

    イワトコナマズナマズ科

    主な漁期:夏、秋

    琵琶湖の固有種。体長30~50cm。琵琶湖には三種類のナマズが生息しますが、その中で最もおいしいと言われています。主に北湖の岩礁地帯に生息します。非常においしい魚ですが漁獲量が少なくほとんど流通しないことから、琵琶湖八珍には選ばれなかった魚です。旨煮、蒲焼き、じゅんじゅん、お造りなどさまざまな料理で食べられます。

  • ウナギ

    ウナギウナギ科

    主な漁期:春、夏、秋

    体長50~70cm。琵琶湖で漁獲されるウナギは滋賀県漁業協同組合連合会が放流しているウナギ幼魚が成長したものです。もともとは海から琵琶湖まで遡上していましたが、その途中にダムが建造されウナギが遡上できなくなったため、このような放流が実施されるようになりました。近年はシラスウナギの漁獲量が急減し、養殖ウナギの価格も高騰しています。これに伴い琵琶湖で漁獲されたウナギの価格も急騰していますが、養殖ものにはない、天然ものの旨さを楽しむことができます。

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