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日野菜体験レポート

収穫から漬物作り、創作料理まで。
日野菜の魅力、たっぷり伝えます!

500年の歴史がある日野町の伝統野菜

漬けもの

たきこみごはん

日野の町中から車で走ること約5分。山が間近に迫り、田んぼが広がる鎌掛の集落に到着。砂利道の下、山と山に挟まれた狭い畑に日野菜を発見して思わず歓声が。
ここ鎌掛は、室町時代の領主だった蒲生貞秀が日野菜を発見した土地。その後、日野菜は蒲生氏の転封で伊勢や会津に、さらに日野商人(近江商人)の手によって全国へ広まっていきました。とはいえやはり、日野町でとれる日野菜の姿かたちが最も美しく、味も良い、といわれています。

岡さんとふたり
岡さんを真ん中に収穫のポーズ。両手に日野菜娘(!?)で、岡さんもうれしそう。

「やあ、いらっしゃい」 レポーターの二人を迎えてくれたのは、この畑の持ち主である岡さん。JAグリーン近江の日野菜生産部会の部会長でもあり、いわば日野菜のエキスパート。

「今日はよろしくお願いします!」
「何でもいってくださいね、手伝いますから!」
二人の言葉に、
「じゃあ、まずは間引きでも手伝ってもらおうかな」と岡さん。

岡さんの指導のもと、10cmほどの間隔をあけて細い日野菜を間引いていきます。茎をもって引っ張ると日野菜はすぽっと簡単に抜け、「面白い―」と夢中になる二人。「抜いたやつは家に持って帰ってもええで」という岡さんの言葉にがぜん張り切りだして、またたく間に日野菜の山が...。

間引き
間引きのお手伝い。すっぽり簡単に抜けて面白い!

間引き
畑で土や野菜に触れるって気持ちいいねー!

日野菜は、100円玉か500円玉くらいになった時が出荷時。間引いた日野菜も最近ではさまざまな料理に使われています。
「引いたばっかりの日野菜って、きれいやなあ」
「そうやろ? この、赤紫と白のくっきり分かれた色合いは、ここの鎌掛がいちばん美しく出る、いわれてるんや。原種(在来種)で育てていること、砂地で通水性がいい特有の土壌、それに霧が多く夜露が葉につくゆう、鎌掛の気候のせいらしいけどな」

日野菜
ほっそりとした姿が魅力的。
かつては太く曲がっていたが日野町で長年にわたり改良が加えられ、現在のような細長い姿になった。

「これ、食べてみてもいいですか?」
ええで、という岡さんの言葉に二人とも軍手でゴシゴシ、パクリと一口。
「あ、おいしい! ほろ苦くって、適度な辛味や甘味があって」「ホンマや!おいしい!」と、たちまち1本をぺロリ。「いままで漬物でしか知らなかったけど、日野菜って生でもおいしい!サラダにええよねー」と大いに気に入った様子。 そんな二人に岡さんもにこにこ、満足げ。
「また手伝いにおいで。助かるワ」

次は泥落としの作業へ

日野菜を収穫したら、次は洗う作業へ。かぶ部分のヒゲを取り除いた後、二人は畑近くにある岡さんの自宅庭先の洗い機を借りて日野菜を洗浄。水の力で瞬く間にきれいに泥を落とす技に、「すごい!」を連発。

洗浄
おそるおそる日野菜を入れれば...

洗浄
水の力でまたたく間に泥が落とされてきれいに。

名産の日野菜漬もさまざま

泥を落とされ、きれいになった日野菜は、同じ鎌掛地区にあるJAの漬物工場で漬けられ、袋詰めにされて出荷されます。
工場の前には収穫されたばかりの日野菜が山積みに。

日野菜
工場の前には約1kg(10~12本)ごとに束にされた日野菜たちが。

赤い水
ぶどうジュースのような濃い赤にびっくり。これは葉や根の成分が溶け出したもの。

さっそく中に入り、日野菜漬の工程を見学させてもらいました。
日野菜はまず塩漬けしてあく抜きされ、その後、酢や砂糖などの甘酢で本漬けにされます。日野菜漬には、1本丸々を漬けた「姿漬け」と、かぶの部分を食べやすいように切った「切漬」があります。「姿漬け」は、長いかぶの形がえびに似ているところから「ゑび漬け」ともいいますが、これは10月~12月の旬の時期の形のいい日野菜でしか作れないそう。
ちなみに日野菜漬のきれいな桜色は葉や根の成分で染め上げられたもの。葉も適度な苦みと辛味があり、大変おいしくいただけます。

  • 染めあがった日野菜
    きれいに染めあがった日野菜に感激。
  • 切漬
    切漬を前に「おいしそう!」
  • 袋詰め
    葉の部分も含め、200gが手際よく袋詰めにされていく。

待望の試食に、新作日野菜料理が続々登場!

漬物工場見学のあとは、鎌掛の集落にある『かますけ工房』にやってきました。工房は、1階は食料品売り場、2階は集会場。1階には調理設備もあり、ここで鎌掛の主婦の方々が地元食材を使ったお惣菜やお弁当を作っています。今日は特別な日野菜料理がいただけるとあって、二人とも期待にうきうき。

日野菜料理試食
珍しい日野菜料理に興奮!

日野菜の天ぷら
小ぶりの日野菜(ミニ日野菜)のてんぷら。姿の美しさがよく活かされている。葉もパリッとしておいしい。

「おなかすいたでしょう。いっぱい食べてくださいね」
定番の甘酢漬けからぬか漬け、てんぷら、蒸しパンまで。工房の皆さんの創意と工夫と心づかいにあふれた日野菜料理がテーブルの上にズラリ。
「うわぁ...」
「すごい! おいしそう!!」
思わず歓声があがります。

  • 漬物
    日野菜の漬物各種。右上は最近発売されたぬか漬け。淡い色だが、味はきりっとしている。
  • 天ぷら試食
    「てんぷら、おいしい!まろやかな甘味が出てて、食感もいいよ」
  • 蒸しパン試食
    「蒸しパンってどんなんかな...? あ、かんだ時にちょっと苦みがあって、面白いかも」

二人が特に気に入ったのは、日野菜の炊き込みごはん。
「日野菜の甘味がごはんに入り、時どき塩もみした葉の苦みが入って、抜群においしいです!」
どうやって作るのか、熱心にレシピを尋ね、「家で作ってみようかな」。

日野菜の炊き込みごはん

<日野菜の炊き込みごはんの作り方>
梅干しで日野菜をもみ、輪切りにして米と一緒に炊き込む。
炊きあがったら塩漬けにしていた葉を刻み、ごはんと混ぜる。
梅干しのほのかな味と香りも感じられ、食がすすむ。

さて、日野菜まるごと体験ツアー、感想は、いかがでしたか?

「生の日野菜もおいしかったし、日野菜がこんなにいろんな料理になって、こんなにおいしいなんて初めて知りました。家で試してみようと思います」
「いろんな人が日野菜のことを考え、どのようにしたら日野菜をもっと多くの人に食べてもらえるか、いっしょうけんめいになってくれているのを知りました。日野菜が、日野町がもっともっと好きになりました!」

長い歴史の中で、地域で深く愛され、育まれてきた日野菜。いままた新たな食べ方が創作され、さらにその魅力と味わいが広がっています。皆さんもぜひ、いろんな日野菜を召し上がってください。そして感想を聞かせてくださいね!

宅配セット
JAグリーン近江日野東支店では、本場の日野菜漬の宅配品を受付け中。

日野菜ドレッシングがセットになった詰め合わせセットもあります。

●お問い合わせ:JAグリーン近江日野東支店。
(電話:0748-52-2212)

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