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産地レポート ゴリ

ゴリは、琵琶湖の「自然の味」

ゴリとは、琵琶湖に生息するヨシノボリというハゼの仲間の小魚のこと。
別名ウロリ。ウロリとゴリは別の魚だという説もありますが、地域によって呼称が違うようです。

ゴリ

ゴリは、初夏から初秋にかけてが旬の「琵琶湖の味」。
この季節になると、琵琶湖の沖合に浮かぶ沖島では、早朝、ゴリ漁が行われます。

沖島

沖島に住む南修さんは、この道40数年のベテラン漁師。

「早い時には朝2時半に起きて漁に出ます。ゴリは水深5~6mくらいの砂地に潜っています。
八幡山、長命寺の沖合200mくらいの所に錨をおろして船を止め、網を下ろします。
冬になったら、ほぼ同じ場所でワカサギ漁もしますが、ワカサギは暗いうちから捕れるのに、
ゴリは日が昇ってからでないと出てこないんです。ちょうど、日の出の頃に網を引き揚げます」

南さんご夫婦

船に乗るのは、修さんと奥さんの静子さん。

「朝ご飯は、毎朝、船の上で食べます。夫婦ですから喧嘩するときもあります。船の上で喧嘩をしながら網を引いたりします。だれもいませんから、気兼ねせんとものが言えます(笑い)」

目の細かい網ですくうのは、体長1㎝位の子どものゴリ。薄い褐色を帯びた透き通るような体。網にびっしりとかかります。

7時ごろには網を巻き上げて、沖島の対岸の堀切港へ、港の船着場には佃煮業者の車が止まっています。取れたてのゴリをここで仕入れて、琵琶湖名産の「ゴリの佃煮」に加工するのです。

「ゴリの佃煮」と言えば、少し前までは庶民のお惣菜でしたが、漁獲量が少なくなって、今では「高級食材」になりました。

いっぱいのゴリ

南修さんに「ゴリはどんな食べ方がお好きですか?」と聞くと
「とれたてを釜揚げにしてポン酢で食べると格別ですね。お酒が進みます(笑)」
とのこと。静子さんは
「おすましの具にもええですよ。上品な味です。それから"たまごとじ"もおいしいです」
こうした料理は、とれたてのゴリでなければできません。素朴ですが、贅沢な味覚です。

口に含むとほのかに湖の味がするゴリ。繊細で豊かな味わいを、これからも大切にしていきたいものです。

(取材日:2013年9月11日)

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