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ぶどう

<ぶどう> ~訪ねた人 「滋賀県果樹組合連合会ぶどう部会」部会長 福井さん~

幻の紅式部をはじめ、約20種類のぶどうを栽培。 いろんな味を食べ比べるのも楽しいですよ!

自慢のぶどう畑で。おいしく実ったぶどうを手にする福井さん。

恵まれた気候風土を活かして

すっきりと晴れた青空の下に広がる緑のぶどう畑。重なる葉っぱの下に、たわわに実ったぶどうの粒がつやつや、宝石のように輝いています。ここは滋賀県の東南に位置する蒲生郡竜王町。豊かに広がる平野部となだらかな丘陵地を活かし、昔から果樹栽培が盛んな地域です。

竜王町は丘陵地になっているので風の抜けが良く、しかも粘土質の赤土なので水持ちも良い。ぶどうの栽培には適した土地なんです」
そう話してくれるのは、「滋賀県果樹組合連合会ぶどう部会」部会長の福井さん。約20種類のぶどうを栽培するぶどう作りの専門家で、観光農園も併設されています。

「滋賀県のぶどう栽培の特徴は、観光農園が主であることですね。農園独自でいろんな種類のぶどうを栽培しているので、食べ比べをすると面白いと思いますよ」

粒の表面に付いた白い粉にご注目。
「ブルーム」と呼ばれ、新鮮さの証。

樹木の上と下のバランスが大切

自慢のぶどう畑の中で、「ぶどう栽培は上と下のバランスが重要」と語る福井さん。「上」とは、葉っぱや実のこと。
「ぶどうに養分を行き渡らせるために芽や葉を摘む"摘芯"や"摘葉"は欠かせませんし、雨が降るとシートをかけて雨がやむとシートを外さなくちゃならない。野鳥や害虫、それに最近ではアライグマとの戦いもありますしね(笑)」

そして「下」は土や根を指します。ふかふかな土にするために堆肥などの有機物を混ぜたり、養分の吸収が悪い太い根を切り取り、吸収の良い細かな根を増やす作業をしたり。ただし、根が張りすぎて木ばかり伸びても逆にぶどうに栄養が行き届かずダメだそうで、だから木の「上下のバランスが大切」ということになるのだそうです。

たわわに実った「紫苑」。

幻の紅ぶどう「紅式部」

取材にお訪ねした9月は、ぶどうの旬の時期。あれもこれも、と、種類の違う熟れたぶどうを試食して至福のひとときを堪能。でも、一つだけ残念なことが。福井さんが栽培するぶどうの中で、最もおすすめだという紅式部(べにしきぶ)が食べられなかったことです。これは、全国的にも生産量の少ない紅(あか)ぶどう(品種名=「竜宝(りゅうほう)」「紅伊豆(べにいず)」「紅富士(べにふじ)」)の中でも特に最高品質のものに与えられた名称で、収穫時期がわずか10日間しかない"幻のぶどう"なのだとか。

「紅式部は、滋賀県が定めている6つの基準――ぶどうの色、糖度(17度以上)、房の大きさ(500g±50g)、一粒の重さ(14g以上)、収穫時期(収穫開始より10日間の紅ぶどう)、滋賀の環境こだわり農産物であること――をクリアした最高のぶどうです。香りが高く、甘みと酸味のバランスが絶妙で、一度食べると忘れられなくなる味だと皆さんおっしゃいますよ」

ただし、実が軸から取れやすく輸送が難しいし、収穫期間も短いのが難点。これはもう、現地まで食べに行くしかない!皆さんも、ぶどうのシーズンにはぜひ滋賀をドライブして、幻の紅式部を食べてみてくださいね!

「紅式部」

(取材日:2011年9月27日)

ぶどうの購入場所

道の駅や観光ぶどう園併設の直売所など

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