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産地レポート

下田なす

小林一博さん
下田なすは採れたてが最高!手間はかかりますが、この美味しさをお届けしたいですね!

毎朝早くから収穫に精を出す

青々と稲穂が風にそよぐ田園の一角に、より緑の濃い畑があります。茎や葉脈が濃い紫色なので、なすだとすぐにわかります。滋賀県湖南市の名産、下田なすです。

「下田なすの原産地はここから少し北の下田地区です。私たちは8年前から作り始めました。」
額の汗を拭きながら、生産者の小林一博さんは話します。今は下田なすの収穫期、早朝からカゴとハサミを手にした生産者の皆さんが畑の畝(うね)を歩きます。

なすの畑

下田なすはガク(へた)の根元から少しずつ大きくなります。夜のうちに伸びた部分は、まるで水着の日焼けの跡のように鮮やかに白くなります。これが下田なすの外見上の特徴です。この白い部分は太陽に当たると紫色に変わります。

白い部分が見えるなす

「下田なすは放っておくと、どんどん大きくなります。長さ5~8センチくらいの大きさが食べごろです。そのタイミングを逃さず収穫するんです。」

手間ひまかけて、愛情込めて

小林さんたちは、丁寧にハサミを当てて収穫しています。
「12月に圃場(ほじょう)を作って、2~3月に土壌をかき混ぜて肥料を入れるなど土を元気にし、3月上旬に種をまき、5月中旬に定植します。下田なすは水がたくさん必要な植物ですから、近くの川から水を引いて、常に水がいきわたるようにします。また病気や虫の害もありますが、環境にも配慮して、農薬などは最低限にしています。その分、日当たりをよくするため葉を剪定するなど、こまめな手入れが必要です。」
小林さんたちの畑は約一反(約1000m²)。
「毎年同じ場所で栽培すると生育が悪くなるので、翌年は隣り合わせの違う場所で作っています。6年かけてまた同じ場所に戻ってくるんですよ。」

収穫したなす

土壌の準備なども含めると、ほぼ一年かけて作っていることになります。

「でも、それだけの値打ちがあると思います。きめ細かくて、柔らかくて、浅漬けにすれば本当においしい。特に取れたてのおいしさは最高です。朝早くに収穫するのは、朝のうちに出荷して、少しでも早く食べていただきたいからです。」

みずみずしい食感がたまらない!

採れたての下田なすをいただいて、生のままかじってみました。
鮮烈な香りとほのかな甘みが広がります。水ナスよりも少し歯ごたえがあり、みっしりと身が詰まっています。

袋詰めしたなす

「手間がかかるので、栽培している農家はあまり多くありませんが、下田なすは本当においしい伝統野菜です。これからも新鮮な美味しさをお届けしていきたいですね」

農家のみなさん

下田なす

湖南市下田地区で明治時代以前から栽培されている在来種の「なす」。
比較的小型で卵形。色は紫色で、ガクの下に白いラインがくっきりと入る。皮は薄く、実は柔らかい。また、水分を多く含み、生食でもアクが少なく、ほんのり甘みがある。

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