トップページ > 特集 > 11月の特集 柿 産地レポート

産地レポート

柿

自然な甘さを味わっていただきたいですね。
自然な甘さを味わっていただきたいですね。

親子三代、北限地でおいしい柿を生産

滋賀県高島市今津町深清水の岡本真一さんは、祖父の代から3代続く柿生産者です。
岡本さんのところでは1.5ha、今津町全体としては25haの畑で柿が栽培されています。
「この地方の柿作りは大正時代から始まりましたが、本格的になったのは戦後です。私の家も戦後、いろいろな作物を試した末に、柿の生産を始めました」

柿は10月初旬の「西村早生」(にしむらわせ)、中旬から「松本早生」(まつもとわせ)、11月から12月上旬にかけての「富有柿」と、収穫時期で品種が変わっていきます。

「このあたりは富有柿の北限地だと言われています。もともと柿は南方系の植物ですから、寒冷地には適しません。ただ、この地方は寒暖の差が大きいので甘い柿ができます。『深清水の柿がほしい』と指名してくださる方も多くなりました」

12月に収穫を終えた柿の木は冬の間に剪定をし、虫除けの「皮むき」や消毒をします。5月にはつぼみを間引く「摘蕾」(てきらい)、さらに実が付けば「摘果」(てきか)。一年中こまめに世話をして、美味しい柿ができるのです。

「今、おすすめは、渋柿系の平核無柿(ひらたねなしかき)を、樹になっているときに固形アルコールを入れた袋をかけて渋抜きをした柿です。甘さは濃厚で、しかもしゃきしゃきした食感が残っています。ぜひ、お試しいただきたいですね」

平核無柿(ひらたねなしかき)固形アルコールを入れた袋をかけて渋抜き

人も柿も、世代交代で、さらに成長する

岡本さんは29歳。小さい頃から柿作りを見てきたので、家業を継ぐことに抵抗はなかったと言います。
「祖父や祖母について小さい頃から柿畑で遊んでいましたから、自然に柿作りを継ぎました。うちは、50年、60年と言う老木が多いんです。老木の方が実の味は濃厚になりますが、実のなる数が少なくなってくるため、人と同様、やはり世代交代が必要です。若い木の接ぎ木も少しずつ進めています」

お父さんの岡本岩男さんは、JA今津町柿部会の部会長として永年、柿作りを先導してきました。
「今津の柿は、姿もいいし、寒暖差によって味も良いんです。私たちの世代で、柿の産地としての認知度は上がったと思います。息子たちの世代では、今津の柿を全国的なブランドへと育ててほしいですね。頑張っていると思います」

人も柿も、世代交代で、さらに成長する

選果場では柿が重さによって自動的に選別される。

選果場では柿が重さによって自動的に選別される。

今津の柿畑。比良山系の山裾にある。街の向こうに琵琶湖が見えている。

今津の柿畑。比良山系の山裾にある。街の向こうに琵琶湖が見えている。

◇今津の柿の問合せ先
今津町農業協同組合総合営農センター TEL0740-22-3955

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