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近江米「秋の詩」

<近江米「秋の詩」> ~訪ねた人:「(株)イカリファーム」井狩憲太郎さん~

おかずを引き立てる近江米の「秋の詩(うた)」。環境にこだわった安全でおいしいお米ですよ!

イカリファーム代表取締役の井狩憲太郎さん。新米「秋の詩」を手にして。

見た目も味わいも一級品

滋賀県は古くからお米の栽培が盛んな県で、滋賀県でとれるお米は「近江米」と呼ばれ、おいしいお米の代名詞として全国にもよく知られています。コシヒカリやキヌヒカリ、日本晴など県全域でさまざまな種類のお米が生産されていますが、滋賀県で開発されたオリジナルのお米もあります。その代表例が、今回ご紹介する「秋の詩」です。

「秋の詩は、コシヒカリと吟おうみを交配し、平成10年に滋賀県で育成され、県内だけで生産されているお米です。お米本来の甘みと粘りがあって、コシヒカリよりもややあっさりした味わいだから、どんなおかずとも相性がいいのが特徴です」
そう話すのは、琵琶湖の東、近江八幡市にあるイカリファームの代表、井狩憲太郎さん。現在は後継者である長男の篤士さんとともに従業員3名を抱え、稲作を中心に大規模農業を営まれています。

和食はもとより、チャーハンやステーキ、グラタンまで。日本人ほどバラエティに富んだ食事を家庭で楽しんでいる国民はないといわれます。秋の詩は、そんな現代日本人の嗜好に合わせて開発されたお米。白いご飯でも炒め物にしてもおいしいので、毎日の食卓にぴったり。

「粒が大きめできれいなので食べごたえがあるし、冷めてもおいしいので、お弁当やおにぎりにもいいですね。食味も見た目もいいし、どんな料理にも合うので飲食店にも喜ばれているんですよ」と、そばから篤士さんも大絶賛。

(左)琵琶湖の湖東で大規模栽培を行うイカリファーム。
(右)精米したての秋の詩。大きめの粒が揃っている。

安全で安心な米づくり

琵琶湖のすぐそばに位置するイカリファームでは、秋の詩以外にもコシヒカリやキヌヒカリ、日本晴などを栽培。平成23年度は稲作だけで約300tを収穫。機械化をすすめるなど生産の効率性を高める一方、何より「安全安心なお米づくり」を目指しています。その推進力になっているのが、大学で環境科学と生物資源管理を学んだ篤士さんの知識です。

「琵琶湖を抱える滋賀県は、環境への配慮から農薬の規制や農業排水による汚濁防止が全国で最も厳しい県です。私自身、琵琶湖をいつも間近で見て育ち、子どもの頃から家業を手伝っていたので、農業と環境との密接なつながりは常に肌身に感じていました。何より米は毎日口にするものですから、農薬をできる限り減らし、環境に配慮することは農家としての責任だと思います。
まだまだ未熟ですが、大学で学んだことを活かしつつ、現代日本が抱えている問題点も視野に入れて、父と祖父が育てた農業を継承していきたいと思っています」

その証となるのが、農薬と化学肥料を通常の半分以下の量に抑える、という厳しい基準を設けた滋賀県の「環境こだわり農産物」認証であり、環境に配慮した農業生産者におくられる「エコファーマー」認定。

おいしい米づくりのために土づくりをしっかり行う。

「たとえば田植え前の種モミは薬品を使わずに60度のお湯で消毒。土づくりでは、モミやワラを土壌にすき込んで天地返しをしていますし、肥料には米ぬかや黒豆かすを混合肥料として散布するなど、なるべく薬品を使わないよう工夫しています」と憲太郎さん。

このような減農薬栽培への手間を惜しまない努力と研究の甲斐があり、平成17年には優れた農家に贈られる農林水産大臣賞を受賞しました。

毎日食べても飽きない

そんな、おいしいお米を知り尽くした井狩家の食卓の中心は、もちろん秋の詩。
「毎日食べても飽きないねぇ。何杯もおかわりしたくなる(笑)」と憲太郎さん。
篤士さんも「私たち農家がこだわって育てた秋の詩。その魅力を知らんのはもったいないですよ。滋賀県の人はもちろん、県外の人にも、もっと知ってほしいですね」

滋賀県の美しい環境と農家のこだわりが生み出した、毎日の食卓に合う安心でおいしいお米、秋の詩。まだの人は、ぜひ一度ご賞味ください。知らないのは、本当に「もったいない」ですよ!

長男の篤士さん(左から3番目)、憲太郎さんの奥さま(右から2番目)、スタッフのみなさん。

(取材日 2011年12月21日)

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