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青ねぎ

<青ねぎ> ~訪ねた人:「湖南中央園芸組合」組合長 横江さん~

近畿最大規模のハウス野菜の産地から、鮮度バツグンの青ねぎをお届けしています!

湖南中央園芸組合の横江組合長(左端)と青ねぎ栽培者の皆さん。

約2200棟のハウスが並んでいます

琵琶湖の南東に位置する草津市は、京都や大阪のベッドタウンとして近年急速に都市化が進んでいる活気あふれる街です。その一方、琵琶湖沿いには広々とした田畑の中に野菜栽培用のハウスが立ち並び、農業地帯としての側面も見せています。「草津北山田野菜生産団地」と呼ばれる一帯は、大津市や京阪神に近いという地の利を活かし、古くから近郊野菜栽培が盛んな地域。特に施設野菜(ハウスなど施設で栽培された野菜)は近畿でも最大規模を誇り、立ち並ぶハウスの数は2200棟を超えるといいます。そしてその中心を担っているのが、農家43戸を抱える湖南中央園芸組合です。


(左・中央)旧草津川の下流地域に約2200棟のハウスが立ち並ぶ。(右)収穫間近の青ねぎ。

「組合では主に、水菜やほうれん草、春大根、メロン、青ねぎなどを栽培しています。特に青ねぎは、市場からの要望でここ2~3年で急速に栽培面積が増えました。うちの所属農家43戸のうち29戸が栽培しています。たぶん県下で一番の産地ではないでしょうか」
ずらり連なるハウスの前でそう話してくださるのは組合長の横江さん。ハウスの中には収穫直前の青ねぎが元気に育っていました。

株は3~4本、背丈がだいたい80cmになったら収穫どき。長く放置すると葉先が枯れてくる。

青ねぎは種から収穫まで約4カ月かかり、いまハウスにある青ねぎは11月頃に植えられたもの。通年栽培できるので、いつ、どれくらいの規模を栽培するかは農家の裁量次第。他の葉物野菜と組合せながら、市場の動きを見ながら栽培しているといいます。

農薬に頼らない害虫駆除を

青ねぎは他の野菜に比べ、比較的育てやすい作物なのだそう。とはいえ、やはり一番の心配は害虫被害。特に夏の青ねぎは「ハモグリバエがやっかい」だといいます。
青ねぎに限らず、この「草津北山田野菜生産団地」のようにハウスが密に立ち並ぶ地域では、1つのハウスから隣のハウスへと害虫が蔓延する確率も高くなるため、害虫対策は最も神経を使うところ。かといってなるべく農薬には頼りたくないと、組合ではさまざまな工夫を凝らしています。

「たとえば、フェロモンを使ったり、ハウスの周囲に防虫ネットを張って害虫が入らないようにしたり。送風捕虫機を使って風の力で害虫を生け捕りにもしています。また、ハウスに張るビニールには紫外線をカットするものを使用しています。こうすると害虫にはハウス内のねぎが見えづらくなるので入って来にくくなるんですよ」 さらに年に2回、害虫の増える時期に地域全体で「害虫一斉生け捕り作戦」を実行! 全員が大規模に一斉に行うことで地域全体の害虫を減らす効果があるといいます。

できる限り農薬に頼らずに栽培。

鮮度を保ったまま出荷

とはいえ、ハウスがこれだけ大規模に集まっていると、デメリットよりもメリットのほうが大きいと横江さんはいいます。

「まず、牛ふんなど、たい肥の臭いに関して一般の人に気を使わなくていいのが助かりますね。それに、資材や肥料などを多人数で一括購入できるので経費が安くつきます」
他にも、「同じ仲間が肩を寄せ合っているので情報交換が密にでき、教え合うことができる」「たくさんの農家が集まっているので大口からの注文にも共同出荷で応えられる」のもメリット。

そして何より、湖南中央園芸組合ならではの大きな特長は「出荷時の新鮮さ」にあるといいます。

「デリケートな葉物野菜にとって収穫後の暑さは大敵。その点うちは、JAの施設はもちろん、個人の仕事場にもクーラーがあるし、組合員各自が野菜専用の冷蔵庫も持っています。だから夏場でも採れたての新鮮さを保ったまま出荷できる。これは、他の産地にはなかなか見られない特長だと思います。スーパーなどで見かけたら、うちの元気な野菜をぜひ食べてみてください」

安心・安全に配慮したこだわりの栽培法はもちろん、新鮮さをそのままにお届けしている滋賀県産の青ねぎは、県内のスーパーなどで販売されています。どうぞ採れたての味をご堪能ください。


(左)採れたての新鮮さを保持したまま出荷。(中央)青ねぎの出荷作業。根を洗い、外皮をむく。(右)給食用や料理店向けの青ねぎは袋詰めにせずに箱入りで出荷する。

(取材日:2012年3月8日)

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